CHESS
チェス

チェスの面白さはダイナミックな駒の動き、奥深い戦略性、駒の造形の美しさ、
そして何よりルールが世界共通であるということ。
言葉が通じなくてもどこの国の人とでも楽しくこのゲームに興じることができるのです。

チェスの起源は、かつて紀元前300年ごろのインドで遊ばれていた「チャトランガ」に遡ります。 古代インド語で４つの軍隊を意味するこの｢チャトランガ｣。かつてはサイコロを用いたゲームでしたが、そのサイコロを廃止し、各二つの軍を合わせて一つとし、２人で戦うようにしたものがチェスの原型であると言われています。
やがて交易や戦争を通して、西は古代ペルシャへ｢シャトランジ｣と名を変えて伝わり、イタリア、スペインを通してヨーロッパに伝えられました。
躍動のルネサンス期を経て、コロンブスの新大陸発見、イギリスの産業革命と、華やかでダイナミックな時代の波に合わせて、駒の動きもより複雑になり、現代のチェスが誕生したと言われています。
チェスは、各地の養分を吸収しながら北上し、それぞれの土地で新たなルールが加えられていきました。それゆえに、チェスの用語にキャスリング(英語)、アンパッサン(フランス語)、ツークツワング(ドイツ語)など各地の言葉が入ることとなったのです。

現在遊戯人口は3億人を超え、世界中で広く親しまれているゲームとなりました。